あまりにも無礼な相手だったせいでとても憤慨しました

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午後六時ごろ、仕事の帰り道、自宅近くの交差点で信号待ちをしていました。 何気なくルームミラーで後方を見ると、軽トラックが近づいてくるのがわかりました。 そしてその瞬間、私は体を強張らせました。 なぜなら運転手の視線は明らかに前ではなく、手元に落とされていたからです。 どうやらスマートフォンを見ていたようです。 案の定、そのままブレーキを踏まれることもなく追突されてしまったのです。 その瞬間、首に電気が走ったような鋭い痛みがありました。 ただ、それはしばらくじっとしていると治ったので、車を降りて後方の軽トラックのところに行きました。 運転手は二十代前半くらいの若い男性でした。作業着姿だったので現場から会社へ戻る途中なのだなと私は思いました。 事故のショックからか、相手はハンドルを握ったまま呆然としていました。 私が窓ガラスを軽く叩いて声をかけると、やっと現状を把握したようです。 慌てて、降りてくるなり「すみません、大丈夫ですか」と声をかけてくれました。 ここまでは良かったのですが、その後の言葉に呆れてしまいました。 「いくら払えば黙っててもらえますか」と言われました。 それ以降も「クビになるかもしれない」と泣き落としがありました。 それが通用しないとわかれば、今度は停車のしかたが悪いと理不尽に言い放つ始末です。 私はそれらをすべて無視して警察を呼びました。 それから時間が経過するにつれて、先程感じた首の痛みが増してきたため、その後病院に行きました。 頚椎捻挫と診断され、数週間は手足のしびれや吐き気に悩まされることになったのです。 示談交渉は自分でやるより専門家に任せた方が何か得です しばらくすると、相手方が契約している保険会社の代理人がやってきました。 ちなみに事故以降、加害者とは一度会っていませんし、彼からお詫びの電話もなかったです。 代理人から丁寧なお詫びと私の体を気遣う言葉があったまでは落ち着いていられました。 ただ、実際に示談交渉になった際には、少し声を荒げずにいられませんでした。 その理由は、馬鹿げた提示額を見たからです。 後ろが完全に潰れてしまった車の弁償費用が15万円なのです。 事前にインターネットで調べたところ、所有しているものと同程度の車は、提示された額の3倍以上の金額で売られていました。 それを伝えると、最終的には50万円を出す言ってくれました。 それでも何度か交渉した末のことだったので、腹立たしいのに加えて、この後もずっとこんな感じが続くのかと考えると辛くもありました。 そこで私は交通事故の示談を専門に扱っている弁護士さんにお願いすることにしたのです。 それからはもう驚くほどスムーズに話が進んで行きました。 これ以降、私は交渉の場には一切出向くことはなく、弁護士さんから報告を受けるだけで済みました。 当初、相手方からは慰謝料は30万円程度が精一杯だと言われていました。 相場がわからないので、そんなものかと思っていたのです。 しかし、弁護士さんが根気良く交渉してくれたおかげで、85万円にまで上がりました。 加えて休業損害といったものもプラスされ、最終的には車の弁償費用とは別に120万円で示談が成立しました。 専門家に任せた結果、大変満足のいく額を手にできました。