仕事帰りの交通事故

ある晩、私は仕事帰りに友人と食事をしたあと、駐車場に向かって歩いていました。ちょうど横断歩道を渡ろうとした瞬間、右折してきた車と接触してしまったのです。幸いスピードは出ておらず、大きな怪我は避けられたものの、膝と手首を強く打ってしまい、そのまま救急搬送されることになりました。

事故処理は警察と加害者が行ってくれましたが、その後の流れが思った以上に複雑でした。相手の保険会社から電話がかかってきたものの、どこか形式的な対応に終始しており、心がざわつくような感覚を覚えたのをよく覚えています。こちらが訴えたい痛みや不便について、十分に伝わっていないと感じました。

周囲に相談しても、同じような経験をした人はおらず、気づけばネットで「交通事故　示談　弁護士」と検索していました。そこでいくつかの法律事務所のサイトを読み比べ、無料相談を受け付けているところに問い合わせてみることにしたのです。

実際に弁護士の先生と話してみると、これまで抱えていた不安や疑問が言語化されるような感覚になりました。今まで受け取った保険会社の資料を一緒に確認していただき、事故状況から見た問題点や交渉のポイントをていねいに教えてもらえたのは心強かったです。

相談後、正式に代理人として依頼することに決めました。すると、それまで無視されがちだったこちらの主張が通るようになり、保険会社の対応も明らかに変わってきたのです。やりとりをすべて任せられることで、治療や日常生活に集中できるようになり、気持ちも穏やかになっていきました。